
香港投資ファンドのオアシス・マネジメントが小林製薬株を買い増し、株式保有比率を13.06%に引き上げたことが26日、分かった。オアシスが同日、関東財務局に提出した変更報告書で判明した。創業家出身の小林章浩取締役の保有比率(約12%)を上回り、筆頭株主になった。
22日に計2.96%の株式を取得した。オアシスは小林製薬の紅麹(こうじ)原料などによる健康被害問題を巡り、問題発覚当時の取締役7人に約135億円の損害賠償を求める株主代表訴訟を起こすなど、同社のガバナンス(企業統治)や創業家らの責任を問う姿勢を強めている。
毎年3月に開かれる小林製薬の定時株主総会に向け、影響力を高める狙いとみられる。創業家は章浩氏を含む一族合計では約3割の小林製薬株を保有する。
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