新年を迎え、「今年はどこに行こうか?」なんて計画を立てる人も多いのではないでしょうか。全国各地の「イチオシスポット」を紹介した記事を厳選してお届けします。家族や旧友、旅先の人たちとの話題にチェックしてみてください。ふるさとの意外な一面も見えてくるかもしれません。
小松駅隣接の「こまつの杜」
石川県南部の中心都市、小松市。陸の玄関口となる北陸新幹線小松駅に隣接する「こまつの杜(もり)」には、世界最大級の鉱山機械が屋外展示されている。ビルの3階にも匹敵する高さ7~8メートルのダンプトラック「930E」と油圧ショベル「PC4000」で、いずれも市発祥の建設・鉱山機械メーカー「コマツ(小松製作所)」が製造したものだ。
コマツは市内の遊泉寺銅山を経営していた竹内鉱業で機械製造や整備を担った小松鉄工所が、1921年に分離独立して誕生した。竹内鉱業の社長で、コマツの創業者でもある竹内明太郎氏(1860~1928年)は「鉱山はいつか掘り尽くされる」と早くから工業機械の将来性に着目していたという。トヨタの前身となる豊田自動織機製作所自動車部が本格的に自動車製造に踏み出すため34年に導入したプレス機はコマツ製。プレス機はその後、海を渡り、トヨタのブラジル工場で稼働していたが、このほど日本に戻ってきたことで話題となった。
こまつの杜は当時、本社(51年に東京へ移転)と工場(2010年に閉鎖)が置かれていた場所。創立90周年の2011年に同社の歴史を伝えたり、地域の子どもたちの健全育成に貢献したりするためにオープンした。敷地内には屋外展示のほか、旧本社を復元した「わくわくコマツ歴史館」▽操作体験や理科教室などが行われる「わくわくコマツ未来館」▽幼児が遊べるスペースなどがある「わくわくコマツキッズ館」▽加賀地方の自然を再現した「げんき里山」――などがある。未来館内にはミニショベルを実際に動かせる操作体験(対象は小学生以下、水・土曜午後2~3時)やPC4000の操作体験ができるシミュレーションゲーム(受付時間は午前9時~午後3時45分)などがあり、「働く機械」が好きな子どもにはたまらない場所だ。
また、コマツOBの技術者らも講師を務める理科・ものづくりワークショップや、かかしコンクールなど多彩な催しを開催。24年度は来場者数が11万4000人、25年4月には累計入場者数が80万人を突破した人気施設となっている。【金沢支局長・衛藤達生、写真も】
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