
堺化学工業は5日、塗料やインクなどの白色顔料として用いられる顔料級酸化チタンの生産を2025年末で終了したと発表した。同社の祖業のひとつで全体の売上高の1割弱を占めるが、中国産など低価格品との競争で採算が悪化していた。今後は成長分野と位置づける電子材料や化粧品材料に注力する。
酸化チタンのなかでも、日焼け止めに用いる超微粒子や触媒用の生産は続ける。工場があった小名浜事業所(福島県いわき市)は、電子材料、化粧品関連、バリウムなどの主力拠点として継続する。従業員の解雇はしない。
26年3月期業績見通しのうち、顔料級酸化チタンの売上高は60億円程度、営業利益は6億円ほど。今回の撤退を見越して工場の修繕を見送ったり、外販価格を大幅に引き上げたりしたため一時的に黒字になるが、これまではトントンか赤字が続いていた。今後は成長分野への投資を加速させる。
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