ミレニアル世代を意識して住宅地に設置されたパナソニックホームズ滋賀のモデルハウス=滋賀県草津市南草津プリムタウン3で2025年12月12日午後2時6分、北出昭撮影

 住宅価格が上がり続ける中、住宅購入で最も需要が見込まれる現在20~40代の「ミレニアル世代」は、これまでの世代と違う価値観で家を選ぶようになっています。そのため、住宅メーカーはビジネスモデルの見直しを進めています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「ミレニアル世代の住宅購入」を解説します。

Q ミレニアル世代ってどんな人たちなの?

A 1980年から95年ごろまでに生まれた人たちのことを指します。97年から2012年ごろに生まれた「Z世代」と区別して「Y世代」とも呼ばれます。

Q 住宅購入にどんな変化が起きているの?

A パナソニックホームズ(大阪府豊中市)によると、ミレニアル世代が住宅購入のボリューム層になったこの8年で住宅総合展示場を訪れる人は3割減り、見学するモデルハウスも4棟から2棟に半減しました。

Q そもそも、住宅価格が高くて手が出しづらくなっているよね。

A 注文住宅を購入する際の借入額は「年収の5~7倍なら無理がない」とされています。建築資金総額の平均は建築資材や人件費の値上がりで20年の3168万円から24年には48%増の4695万円になっています(国土交通省「住宅市場動向調査」)。ただ、総務省の「家計調査」によると、2人以上の世帯のうちの勤労者世帯の平均年収は20年の733万円から24年の780万円と6%増にとどまっています。

Q ミレニアル世代はこれまでの世代と価値観がどう違うの?

A 一つ前の「X世代」(65~80年ごろ生まれ)の価値観には「モノの所有や資産形成」がありました。これに対し、ミレニアル世代の価値観は「モノよりコト(体験)」「タイパ(時間対効果)・コスパ(費用対効果)と感性」に変化したとされます。このため、交流サイト(SNS)などで詳細に情報を調べ、見たいモデルハウスを絞ってから来場する人の割合が増えたそうです。

Q そのことを踏まえたメーカー側の対応は?

A 例えば、パナソニックホームズ滋賀(滋賀県草津市)は今年度から、滋賀の地域特性を取り入れた戸建て住宅「近江の家」の案内に力を入れています。草津市内の街角にそのまま販売、入居できるリアルなモデルハウスを建設。玄関ホールに琵琶湖のさざ波を思わせるウッドパネル「うみのこウェーブ」を設けたり、ふなずしなど発酵食品を保存するパントリーを設置したりと、「滋賀らしさ」が感じられる住まいを提案しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。