日野自動車は16日、台湾で同社の代理店などを担う和泰汽車の株式をトヨタ自動車に譲渡すると発表した。譲渡益は約301億円で、2026年3月期に特別利益として計上する。4月に三菱ふそうトラック・バスとの経営統合を予定しており、統合前に財務体質の改善を図る。

和泰汽車はトヨタや日野自の台湾での販売代理店大手で、日野自は2%出資していた。第三者に売却すると日野自の台湾事業に悪影響が生じる可能性があるとして親会社のトヨタに全株式を譲渡する。売却時期は2月または3月を予定する。

日野自は22年に大規模なエンジン不正が発覚し、補償費や集団訴訟の和解金、米当局からの制裁金を支払うことになった。25年3月期は連結最終損益が2177億円の赤字に陥った。株式の売却を通じて不正問題で悪化した財務体質を改善する。

日野自と三菱ふそうは4月に経営統合し、両社を傘下に収めた持ち株会社「アーチオン(ARCHION)」が上場する予定。両社の親会社のトヨタと独ダイムラートラックは新会社にそれぞれ出資し、出資比率は各25%で主要株主となる。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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