▼ELV指令 使用済み車両(End-of-Life Vehicles=ELV)のリサイクルを進めるため、欧州連合(EU)が定める環境規制。2000年に発効し、規制強化に向けた改正が進んでいる。車両製造で再生プラスチックの使用を義務付け、その一部を使用済み車両由来とする規定が盛り込まれる見通しだ。

EU加盟国と欧州議会は25年12月、ELVの新規則案で暫定合意した。新車の再生プラスチック使用比率に目標を設け、6年後に15%、10年後に25%とする。このうち少なくとも20%を使用済み車両由来の材料とする。自動車メーカーに使用済み車両の回収を含むライフサイクル全体で責任を負うよう求め、正式採択を経て成立する。
自動車産業は資源を大量に消費する産業の一つとされ、特に使用済み車両のプラスチックリサイクル率は低位にとどまる。新規則は、設計や生産、使用後の処理まで一貫した資源循環を促す狙いだ。
改正に伴い「指令」から「規則」へ格上げされ、EU域内で直接適用される。これまで各国に委ねられていた法整備が統一され、自動車メーカーは素材選定やサプライチェーンの再構築が求められる。
【関連記事】
- ・トヨタ、欧州素材規制に先手 30年以降の新型車で重量の3割再生材に
- ・EU、自動車への炭素繊維の規制案撤回へ 東レなど日欧企業の反対で
- ・車向け再生プラ供給網、富山が拠点に名乗り 三井化学・自動車と協業
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。