山口フィナンシャルグループの椋梨敬介社長=山口県下関市で2025年12月24日、中園敦二撮影

 2025年は新政権が発足し、人工知能(AI)などへの積極投資を掲げる一方、長期金利の上昇や円安傾向が目立った。26年の経済はどうなるのか。山口フィナンシャルグループの椋梨敬介社長に展望や経営方針を聞いた。

 ――2025年はどんな年でしたか。

 ◆29年度まで5カ年の中期経営計画の1年目で、良好なスタートを切れた。「地域課題解決のプラットフォーマー」になろうと、「同舟共命型のビジネスモデル」の確立に向けた挑戦を始めた。「同舟共命」とは、社員一人一人が顧客と同じ舟に乗り、命をともにするぐらいの覚悟で取引先を支援するという意味だ。

 ――「同舟共命」の具体例は?

 ◆2件の事例があり、第1号は、山口県下関市にある創業100年超の船具商社への出資だ。事業リスクを共有し、同社が進める組織体制強化の取り組みを後押しするため、当社グループから人材も派遣している。

 ――26年は山口フィナンシャルグループ(FG)設立から20年です。

山口フィナンシャルグループ本社に掲げられたロゴ=山口県下関市で2025年12月24日、中園敦二撮影

 ◆高齢化や労働人口の減少が進む中で、成長企業を育てたい。地域経済の維持、発展には、成長意欲を持つ企業に「同舟共命」の姿勢で成長に導くエンジンを強める必要がある。そうしないと「山口FGの発展もない」と危機感を持っている。成長企業を1社でも多く生み、育てることを全社一丸でやる。

 ――傘下の北九州銀行も設立15年です。

 ◆九州は国内でも元気がある地域。北九州銀の体制を強化し、(事業承継を望む中小企業と経営者となる人材をマッチングする)サーチファンドなど法人の課題解決機能をさらに充実させたい。また、(個人の)新規口座獲得へ手を打っていかないといけない。

 (傘下の山口銀行、もみじ銀行を含めた)3行で、地方創生にもかかわる医療分野などを徹底的に支援し、「地域の豊かな未来を共創する」というパーパス(存在意義)の体現を目指す。【聞き手・中園敦二】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。