
KDDIが堺市にあるシャープの大型テレビ向け液晶パネル工場跡地を取得して整備を進めてきたデータセンターが22日、稼働を始めた。変圧器や受電盤、ターボ冷凍機などシャープの既存設備を転用することで工事費用を抑え、用地の取得からわずか9カ月での運用開始を実現した。
KDDIの松田浩路社長は同日の開所式で「シャープが世界最高峰の液晶パネルを生産していた場所を継承した。堺というイノベーションの発祥地から人工知能(AI)の技術・サービスを発信できるのは光栄だ」と述べた。
堺市の本屋和宏・副市長は「堺工場がわずか1年ほどでAIデータセンターに生まれ変わったのは我が国の産業構造の大きな転換点を示している」と強調した。

シャープが2024年8月に生産を終了した堺工場は複数の建屋で構成されている。KDDIが25年4月に取得したのは液晶パネル用カラーフィルター工場の土地・建物だ。カラーフィルターは製造工程で熱を出すため、大規模な冷却設備が設けられていた。データセンターでもサーバーが発熱する。サーバーを冷やすために既存の設備をそのまま生かす。
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