KDDIは22日、シャープ堺工場跡地で進めていた人工知能(AI)向けの「大阪堺データセンター(DC)」(堺市)を開所した。KDDI初のAI向けに特化したDCで、今後のDC事業の中核を担う。
KDDIは2025年、シャープから土地や建物の一部を約100億円で取得していた。4階建て延べ床面積は5万7000平方メートル。シャープが液晶パネル工場操業時に使っていた屋上の冷却設備や冷凍機を再利用することで、通常約3年かかるデータセンターの構築を約半年で実現した。生成AIに必要な画像処理装置(GPU)は、米半導体大手「エヌビディア」の最新世代の製品を導入した。
大阪堺DCでは企業や研究機関を対象にGPU搭載サーバーを1台単位から貸し出し、自動運転システムや医療、金融など幅広い分野での利用を想定し、国産AI開発も後押しする。26年4月から本格的なサービスを始め、今後数百社との取引を目指すが、既に数十社から引き合いがあるという。
KDDIのDC事業は、国内と海外10カ国45拠点以上で展開し、関連売上高は25年3月期時点で1300億円。31年3月期に2000億円への引き上げを目指している。
開所式に出席した松田浩路社長は「強みである通信(分野)でのお客様の基盤からしっかり提案していき、日本のAIの更なる発展につなげたい」と述べた。
シャープの堺工場跡地では、ソフトバンクも土地や建物などを約1000億円で取得し、26年のDC稼働開始を目指している。【植田憲尚】
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