
日産自動車は23日、南アフリカの完成車工場を中国自動車大手の奇瑞汽車(チェリー)に売却すると発表した。2026年半ばに土地や建物、近隣のプレス設備を含め売却予定で、売却額は非公表。日産はリストラの一環で世界7工場を削減する計画で、今回の発表で生産再編にめどがつく。
同日付で日産と奇瑞の現地法人が工場売却で合意した。調査会社マークラインズによると、生産能力は年間4万5000台。現在はアフリカ向けにピックアップトラック「ナバラ」のみを生産しているが、稼働率が低かった。
日産は今後も南アでの自動車販売などは続ける。関連する日産従業員の大多数は売却後も奇瑞の現地法人から雇用される見通し。
日産は5月、経営不振を受けて世界で7工場を削減する経営再建計画を発表した。国内では主力の追浜工場(神奈川県横須賀市)で車両生産を終了するほか、子会社の湘南工場(神奈川県平塚市)への委託生産もやめる。
海外ではメキシコの2工場とアルゼンチン、インドでそれぞれ削減すると公表済みで、南アを含め計5工場が削減対象となる。
奇瑞は安徽省蕪湖市政府系企業として1997年に設立された。2001年に海外輸出を始めるなど、海外展開を早い時期から進めていた。
14年に海外における初めての生産拠点となるブラジル工場で量産を始めた。スペインなどにも工場を持つ。スペインにある奇瑞の生産拠点は日産の商用車工場だった。現地の新興企業と組んで引き継いだ。
商用車なども含めた25年のグループ販売台数は、24年比8%増の280万6393台だった。
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