VRを使ったカスハラ対策を体験する菊地利明・新潟大学医歯学総合病院長(21日、新潟市)

新潟大学医歯学総合病院はカスタマーハラスメント(カスハラ)への対応を学ぶ研修に仮想現実(VR)を活用する。システム開発のBSNアイネット(新潟市)と連携し、カスハラ事例を再現したVR用映像を制作した。病院スタッフは、ヘッドマウントディスプレーを使ってカスハラを疑似体験しながら適切な対応について学ぶ。

映像は受付で待ち時間の長さにクレームを入れる患者を事例に制作した。「いい対応」と「悪い対応」の映像を用意し、どういった言葉遣いが適切かなどのアドバイスも映像中に表示される。VRにすることで「その場でカスハラを受けているような没入感があり、安全に繰り返し学べる」(新潟大)。看護師や事務など病院スタッフの研修で用いる。

新潟大病院でカスハラが疑われた件数は、2024年度に23年度比1割増の174件と年々増加傾向にある。対策について菊地利明院長は「医療従事者を守るためにも重要なこと。VRでの研修を生かしてほしい」と話した。

新潟大病院では法人を対象としたコワーキングスペース「I-DeA」を運営しており、BSNアイネットは同スペースの会員企業。

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