金融政策決定会合後、記者会見する日銀の植田和男総裁=東京都中央区で2026年1月23日午後3時58分、小林努撮影

 日銀の植田和男総裁は23日、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を支持する主要中央銀行総裁の共同声明に署名しなかった理由について「米国の内政に絡む事項であり、こうした状況におけるこれまでの対応と同様に、日銀総裁としては今回のステートメント(声明)に参加しなかった」と述べた。

 一方で「中央銀行の独立性が確保されていることは物価安定を実現するために重要だ。FRBのパウエル議長は、私も個人的によく知っていて、大変尊敬している」と強調し、共同声明に参加できない状況へのもどかしさをにじませた。

 パウエル氏は1月、米司法当局に刑事捜査されていることを明らかにし、利下げを求めるトランプ米政権による「脅迫」との見方を示した。

 中銀の政治的独立を脅かす深刻な事態を受け、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁ら11人が、パウエル氏を支持する共同声明を発表。その後、複数の中銀総裁が署名に加わったが、植田氏は参加を見送った。トランプ氏の怒りを買い、日本政府が批判されることへの配慮とみられる。

 金融政策決定会合後の記者会見で質問に答えた。【大久保渉】

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