セイヒョーのご当地アイス「もも太郎」

セイヒョーは富山市にある森永乳業グループの工場を取得すると発表した。主力商品のアイスクリーム・氷菓の販売が好調を維持する一方で、生産能力が不足していたため、既存設備を取得することで増産につなげる。今回初めて新潟県外に工場を所有することで、関西方面への営業拡大も見込む。

27日に発表した。セイヒョーが取得するのは森永乳業子会社の森永北陸乳業(福井市)が操業する富山工場(富山市)。同工場はアイスクリームや氷菓を製造しているが、森永乳業の生産拠点再編の一環で9月末に生産を停止することになっていた。

土地2万7000平方メートルと工場、機械装置などを10月31日に取得する。取得金額は非開示で、セイヒョーは11月以降、同工場で主に自社製造やOEM(相手先ブランドによる生産)のカップ系アイスクリーム類を製造する計画。

セイヒョーは新潟工場(新潟市)でアイスクリーム類を生産している。生産能力拡大に向けて新潟市内で工場新設を計画していたが、建設資材やエネルギー価格の高騰に伴い投資額が想定を上回ったため抜本的な見直しを迫られていた。今回既存設備を活用することで投資額を抑える。

取得した工場は2026年2月期に固定資産として計上する。業績に与える影響は精査中としている。

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