
焼肉坂井ホールディングス(HD)は28日、神奈川県藤沢市にすし居酒屋の新店を開くと発表した。同ブランドの新店は約27年ぶり。県内の漁港から直接仕入れた魚を使ったすしや、1品から注文できる天ぷらをそろえて、地域住民のほかインバウンド(訪日客)需要も取り込む。年間の売上高は約1億4000万円を目指す。
すし居酒屋「いろは丸 総本店」(神奈川県藤沢市)を29日に開業する。三浦市にある三崎漁港から仕入れた魚を使ったすしが特徴。まぐろやさわらなど「本日の特選ネタ」は約250〜350円と低価格で提供する。ナスや玉ねぎなどの天ぷらは1つ99円から選べる。客単価は3500円を想定する。
藤沢市の年間観光客数は訪日客人気などで2024年に前年比4%増の2040万人と過去最高を更新した。すしや天ぷらなど訪日客に好まれるメニューをそろえ、需要を取り込む。
焼肉坂井HDは、国内に「焼肉屋さかい」や「平禄寿司」など432店舗を展開する。18年にいろは丸などすし居酒屋を運営する湯佐和(神奈川県鎌倉市)を買収した。同社は漁港に水揚げされた鮮魚を卸売市場から直接買い付ける買参権をもつ。仕入れコストの引き下げや鮮度の高い魚の提供につなげている。
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