2026年5月の公演を最後に閉館することが決まった大阪松竹座ビル(28日、大阪市中央区)

松竹は28日、大阪市中央区道頓堀にある大阪松竹座ビルを閉館すると発表した。電気や空調など関連設備の老朽化を理由としている。興行は2026年5月の公演で終了し、その後地下店舗を含めたビル全体を閉館する。閉館後の建物の利活用は検討中で、現時点では未定としている。

大阪松竹座ビルは1923年に活動写真館(映画館)として開業、97年には演劇の劇場として新開場した。現在は歌舞伎や松竹新喜劇、ミュージカルなど年間約20公演を上演している。

松竹は、劇場としての大阪松竹座は一旦役割を終えるとしつつ、「大阪における歌舞伎をはじめとする多彩なラインアップは場所を変えて様々な劇場やホールでの興行を継続する」とし、今後の計画を順次発表すると説明している。

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