三陽商会が展開するマッキントッシュフィロソフィーの店舗

三陽商会は28日、2026年2月期の連結営業利益が前期比15%減の23億円にとどまる見通しだと発表した。従来予想は22%増の33億円で、一転して減益となる。百貨店販路を中心に春夏商品の定価販売が想定より落ち込む。純利益予想は2%増の41億円とする従来予想を据え置いた。下半期に特別利益が増えると見込む。

売上高は1%減の599億円、経常利益は16%減の23億円の見通し。それぞれ従来予想から26億円、9億4000万円引き下げた。百貨店販路の月次売上高は7月まで7カ月連続で前年同月を割り込んでいる。アウトレットなどでの値引き販売は好調だが補えない。

同社の売上高のうち百貨店販路は6割を占める。前期に比べて円高傾向にあり免税売上高が低迷するなど訪日客消費に陰りが見えている。同社は「定価販売の落ち込みは当面続く見通しで、9月以降も予断を許さない状況だ」としている。

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