
NECは、高速通信規格「5G」の基地局無線機(RU)に搭載するサブ6ギガヘルツ(GHz)帯域用の新型パワーアンプモジュール(PAM)を開発したと発表した。2026年度上期に提供開始予定の新型RUに搭載するほか、他社製の基地局への適用も視野に入れPAM単体でのグローバル展開を計画している。
PAMは電波を遠方まで伝送するために信号を増幅する電子部品で、その消費電力はRU全体の消費電力のおよそ75%を占めているという。NECは窒化ガリウム(GaN)デバイスを用いた高効率な回路設計技術や高密度実装技術、負荷変調方式に関するシミュレーションのノウハウを組み合わせることで、同部品を高効率化・小型化した。
供給された直流電力のうち無線信号の増幅に活用できる割合を示す電力付加効率を50%と高効率化し、一般的なPAMと比べて消費電力を10%削減した。また外形寸法も10ミリメートル×6ミリメートルと小型化した。
5Gネットワークは既存の通信規格「4G」に比べて高周波数帯を使用するため、無線機単体でのカバーエリアが相対的に狭くなり、より多くの無線機設置が必要となる。今回の新型部品の導入で無線機単体の消費電力削減が可能となり、5Gネットワーク全体の省電力化と通信事業者の運用コスト削減につながる。
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