味の素など食品大手5社が出資する共同物流会社F-LINE(エフライン、東京・中央)は28日、9月から北海道の共同配送で最適な輸送手段を組み合わせる「モーダルコンビネーション」に試験的に取り組むと発表した。トラック運転手不足に対応し、環境負荷低減にもつなげる。札幌市から帯広市の幹線輸送で、二酸化炭素(CO2)排出量の約43%の削減を見込む。

共同配送には味の素とハウス食品グループ本社、カゴメ、日清製粉ウェルナ、日清オイリオグループ、ミツカンが参加する。

札幌市にある拠点から帯広市の中継拠点までのトラック輸送を鉄道で代替し、そこから納品先への配送はトラックを使う。モーダルコンビネーションの実用性を総合的に評価する。

食品メーカー6 社とエフラインは、北海道で2016年から共同配送を始めた。23年に札幌市と北広島市の2カ所だった保管・配送拠点を札幌市内の1カ所にして効率化した。共同配送の納品先の8割が札幌都市圏に集中しており、残りの2割は各地方に分散している。

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