
高島屋と日本政策投資銀行系投資ファンド・マーキュリアホールディングスの子会社2社は4日、中小企業の経営支援プロジェクトに取り組むと発表した。コンサルティングやマイノリティー出資を通じ、長期的に伴走支援する。2年後をめどに数十億円規模のファンド設立を目指す。
「百年のれんプロジェクト」と題し、中小企業のブランド力や技術力といった「のれん」の保全と成長を目指す。伝統技術を持つ企業や老舗を主な対象とする。経営戦略や事業承継計画などの立案、販路拡大の支援といったコンサルティングを提供する。ワークショップなど企業がつながる場も設ける。投資は数億円からを想定する。

高島屋は取引先との関係強化につなげ、百貨店事業の成長に生かす。また、金融事業を百貨店、商業施設開発に次ぐ第3の柱とし、2031年度に同事業で営業利益100億円を目指している。経営企画部金融事業戦略室の本多修室長は「中小企業の伝統や文化を守り次世代につなぐ取り組みにしたい」と意気込む。
マーキュリアインベストメント、マーキュリアアドバイザリーにとっても新たな協業モデルとなる。マーキュリアアドバイザリーの深井聡明代表は「経営者の交代を前提とせず、並走しながら長期的に事業を支える。やむなく事業譲渡する企業が多いなか、新しい選択肢で大事なのれんを守れる」と語った。
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