
TOTOは6日、トイレの衛生陶器を生産する窯で水素混焼を始めたと発表した。小倉第一工場(北九州市)にある既存設備で、天然ガスに体積比20%の水素を混ぜて焼成する。CO2排出量を年140トン削減できるという。再生可能エネルギーにより工場内で製造する「グリーン水素」を使う。今後は水素混焼率の引き上げも検討する。
2023年から1年半かけて水素混焼の実用化検証を始め、26年1月に通常生産に導入した。まず衛生陶器2台分の試験窯を使い、製品の品質に影響がないことや焼成設備の耐久性を確認した。工場内に水道水を電気分解する水素発生装置を新設し、1時間あたり100立方メートルの水素を供給する。

TOTOは国内4、海外10カ所の衛生陶器の生産拠点を持ち、衛生陶器の窯からのCO2排出量は同社全体の7割を占める。山崎政男・執行役員衛陶生産本部長は「燃料コストや連続生産での設備への影響をみながら、混焼率の引き上げや他の工場への展開を検討する」と話す。
小倉第一工場で生産に使うファイバー窯は全長100メートル、幅2.6メートル、高さ1.5メートルのトンネル状だ。成形し施釉(せゆう)した衛生陶器を26時間かけてゆっくり移動させて焼き上げる。窯の温度は最も高い場所で1170度あるという。

北九州市は全国の自治体として3番目に低炭素水素認証制度を導入し、TOTOと廃棄物処理のジャパンウェイスト(東京・中央)の2社を初めて認証した。
ジャパンウェイストは産業廃棄物焼却施設から得る電力の余剰分を使って水を電解し、水素を製造する施設を北九州市内で25年7月に本格稼働させた。環境負荷の低い水素として、周辺工場に供給する地産地消の資源循環の仕組みを構築する。年産能力は近く30万立方メートルを目指す。トヨタ自動車九州の小倉工場へ供給を始めた。
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