都内スーパーのビール商品棚

アサヒビールは12日、1月の国内ビール類飲料の売上高が前年同月比11%減だったと発表した。ビール類の月次実績を公表したのは5カ月ぶり。親会社のアサヒグループホールディングス(GHD)で2025年9月にサイバー攻撃によるシステム障害が発生し、正確な実績値が集計できないとし、酒類全体の概算値のみ開示していた。

ブランド別では主力「スーパードライ」の販売数量が9%減だった。発泡酒「スタイルフリー」や第三のビール「クリアアサヒ」も前年実績を割った。同社は25年12月にシステムによる受発注を再開しており、26年2月にはほとんどの商品の供給が正常化したという。

12日にアサヒは25年年間のビール類の売上高が前の年比4%減だったと明らかにした。スーパードライの販売数量は6%減の6917万ケース(大瓶換算)だった。

アサヒビールを除く大手3社の国内ビール類の1月の販売数量を独自で集計したところ、前年同月比1%増だった。家庭向けの缶が1%増で、飲食店向けの瓶や樽(たる)も1%増だった。1月中旬までの平均気温が平年より高く、新年会などの需要も販売を押し上げた。アサヒを含めると、4社合計では前年実績を割ったとみられる。

3社合計のジャンル別ではビールが6%増で、発泡酒や第三のビールを合わせた「エコノミージャンル」は4%減だった。10月の酒税改正に伴うビール減税をにらんで各社はビールの主力ブランドの商品開発や販促活動に注力した。

3社の主要ブランドをみると、キリンビール「一番搾り」とサッポロビールの「黒ラベル」が好調で、ともにブランド全体で5%増だった。サントリーは「ザ・プレミアム・モルツ」シリーズで「マスターズドリーム」が前年のリニューアルがあった反動から、ブランド全体では12%減った。主力の第三のビール「金麦」は1%増だった。

企業別ではサントリーが2%減で、サッポロは5%増だった。金額ベースで公表しているキリンは8%増だった。

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