カカオ豆の価格高騰を受けたチョコレートの値上がり傾向が止まらない。民間調査では板チョコ1枚の価格が税込み200円に迫り、この3年間でほぼ倍増した。その影響もあり、バレンタインデーにチョコを「渡す予定はない」という女性は4割に達している。
調査会社インテージによると、スーパーやコンビニエンスストアなど全国約6000店舗で販売された板チョコ1枚当たりの平均価格は、2022年上半期まで100円前後だったが、その後は緩やかに上がり、24年から急上昇。25年9月には199円に達した。
東京都内のコンビニでは今月、板チョコに230円近い値札が付いているのも確認できた。
帝国データバンクが全国の大手百貨店やショッピングモールなどで販売される累計155ブランドのバレンタイン向けチョコを調査したところ、26年のチョコ1粒当たりの平均価格は税込み436円だった。前年から18円(4・3%)値上がりし、調査開始以降の最高値を更新した。
こうしたなか、インテージが1月、15~79歳の男女5000人を対象に実施したバレンタインに関する調査では、個人でチョコを「渡す予定はない」とした女性の割合は前年比4ポイント増え、直近4年間で最高の42・8%に達した。一方で「家族」「友達」「義理」「本命」といった他人に用意するチョコは軒並み減少。「自分」用だけが21・3%で横ばい傾向だった。
個人でチョコを用意する女性の平均予算は前年比8・1%増の4943円。予算が増えた理由は「チョコの値上がり」が前年比14・8ポイント増の63・6%、「物価高・円安」が7・2ポイント増の39・8%で1、2位だった。「おいしいもの・よいものを買いたいから」は8・2ポイント減の23・8%で、インテージは「プラスの理由よりも、お財布事情がより切実である状況がうかがえる」と分析している。【鴨田玲奈】
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