NTTドコモは13日、量子技術を活用して通信ネットワークの運用を効率化する手法を開発し、基地局に導入したと発表した。携帯端末の基地局間の移動データをもとに、端末の位置情報を登録するために発する信号などの発生量を最適化した。信号が減ることで通信に使える無線が増え、通信速度の向上につながるとみる。
今回の技術では膨大な組み合わせから最適解を見つける「量子アニーリング」と呼ぶ技術を活用した。端末の位置を把握する「位置登録信号」と、着信時に基地局から端末へ送信される「ページング信号」の双方が最小になるよう基地局を束ねるエリアの区切り方を再設計した。
量子技術の活用により最適化処理は約5分で完了できるという。従来のコンピューターでは組み合わせの数が指数関数的に増えるため計算が困難だった。特定のエリアで実施された実証では、1日のピーク時において位置登録信号を65.3%、ページング信号を7%同時に削減できた。両方の信号を同時に削減する商用導入は世界初としている。
ドコモは今後、通信分野を中心に量子技術の活用範囲を広げネットワーク運用の高度化を進める。
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