地域の診療所が大病院から患者の紹介を受けると、初診料に600円を上乗せできる仕組みが6月に始まる。病状が安定した患者は地域の「かかりつけ医」が担当し、病院はより重い患者に専念する役割分担を促す。病院の待ち時間短縮や勤務医の負担軽減などにつなげる。

中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)が13日まとめた2026年度の診療報酬改定の答申に盛った。診療所や病床数(入院用ベッド)が200床未満の中小病院が、大学病院などから紹介を受けた場合が対象になる。患者は600円のうち1〜3割分の窓口負担が増える。

大病院と診療所の役割分担を巡っては、紹介状を持たずに大病院を受診した患者から窓口負担とは別に、特別料金をとれる仕組みが既にある。かかりつけ医が患者の幅広い不調をまず診察し、必要に応じて大病院に紹介する仕組みを促してきた。

新たな報酬制度によって、いったん大病院が診た患者でも、回復したり症状が落ち着いたりすれば、経過観察などは地域の診療所に引き継ぐ「逆紹介」の流れをつくる。

逆紹介が少ない大病院は紹介状を持たずに受診した患者から取れる初診料などを減らす仕組みも強化する。

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