レアアースを含んだ泥を採取して帰港した地球深部探査船「ちきゅう」=14日午後、静岡市の清水港(共同)

 東京都心から1900キロ以上離れた南鳥島(東京都小笠原村)沖の深海底でレアアース(希土類)を含んだ泥の採取に成功した海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が14日午後、静岡市の清水港に帰港した。今後、試料の分析を進め、2027年2月に予定する本格的な採掘試験の実施計画を固める。政府は経済性の評価を28年3月までに行う。

 一連の事業を統括する石井正一・内閣府プログラムディレクターは清水港で取材に応じ「深海底のレアアース泥を取ってくる技術を確立した。本格試験へ準備を加速したい」と述べた。

 日本が輸入するレアアースの7割は中国由来。中国は資源輸出を外交カードとして使う姿勢を見せることもあり、安定した供給先の確保が課題となっている。ただ、本州から遠く離れた深海底の資源がどこまで対中依存の低減に貢献するかは未知数だ。

 内閣府の事業では18年度から準備を開始。探査船は今年1月12日に清水港を出港した。30日には島から約150キロの海域で採取作業を始め、2月1日から複数地点で泥を引き揚げた。(共同)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。