▼中重希土類 レアアース(希土類)を構成する17元素のうち、原子番号の大きいものの総称。電気自動車(EV)モーター用磁石の耐熱性を高めるのに使うジスプロシウムやテルビウム、戦闘機の磁石に必要なサマリウムなどが代表例で、ハイテク製品の生産に不可欠だ。

新金属協会(東京・港)によると、2024年の日本のレアアース需要のうち、超電導体の材料になるイットリウムは7.4%、サマリウムは0.4%など中重希土類の占める割合はわずかだ。ジスプロシウムなどは少量でも添加剤として加えることで磁石の性能を大きく向上させることができ、EV化の進展で近年需要が高まっている。

世界各地で広く採取できる軽希土類に対し、中重希土類は存在量が少なく、分離も難しい。中重希土類が豊富な鉱床は中国南部やミャンマー北部などに限られ、中国が世界生産の100%近くを占有する。日仏政府が仏レアアース精製事業に共同出資し、ジスプロシウムとテルビウムの日本向け長期供給契約を結ぶなど各国は供給網の多角化を進めている。

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