島根、鳥取の山陰両県の地域連携DMO(観光地経営組織)である中海・宍道湖・大山圏域観光局は、山陰エリアの中心部を訪問したインバウンド(訪日外国人)の人流・意向調査の結果を公表した。圏域内で来訪者数が最も多かったのは鳥取県米子市で、島根県の松江市、出雲市が続いた。
国際定期便を持つ米子空港やクルーズ船が寄港する境港市が近く、宿泊拠点としての利便性も高いことが影響したとみられる。調査は観光局と日本政策投資銀行などの連携協定に基づくもの。調査は政投銀系のデータ分析会社などが担った。観光ビッグデータによる調査は2024年8月から25年7月が対象。

来訪者の国・地域別の内訳は、米子市(6万700人)と松江市(5万2100人)は韓国、出雲市(3万9500人)は台湾が最多だった。松江市は欧米やオーストラリアからの来訪者も16%と高かった。
上位3市からの山陰の周遊先として、松江、出雲両市からは島根県内が大半だったのに対し、米子市は鳥取、島根両県の都市が上位に入った。
欧米のインバウンドが多い広島市から上位3市に周遊したのは、欧米豪では0.5%未満にとどまる。観光局は「広島からの欧米客については開拓の余地が大きい」と見ている。
併せて実施したアンケート調査(25年4〜8月、回答395人)によると、圏域内での1日あたり平均消費額は、中国が最多の4万2976円で、香港(3万112円)、フランス(2万6320円)が続いた。調査は高市早苗首相の就任前で、対中関係の冷え込みは反映していない。
インバウンドのおおむね半数近くが島根県西部や鳥取県東部を含めた広域で旅程を組んでいた。山陰エリア中心部で宿泊したのは6割で、広島や岡山、近畿、関東でも宿泊したとの回答がそれぞれ2割前後あった。政投銀は「山陰は大都市での宿泊とセットにした旅行が多いとみられる」と分析している。
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