第3の入社式に出席した吉田和史さん。精神障害のある社員とともに代理店営業の業務支援を担当している=東京都中央区で2026年3月3日午後3時32分、山口智撮影

 住友生命保険は3日、今年度に60歳を迎えるベテラン社員を対象に「第3の入社式」を開いた。2021年に定年退職を60歳から65歳に延長しており、60歳以降は「スペシャリスト」として勤務地を選び、これまでの経験を生かして活躍している。

 住友生命では第1の入社を会社に就職した時、第2の入社を社員自身が会社の一員と自覚した時、そして還暦を迎えた時を第3の入社と位置づけている。

 今年度の対象者は約380人。オンラインで式典を開き、保険業界を取り巻く歴史を振り返ったり、入社当時の同社のテレビコマーシャルを見たりして記憶を呼び起こした。

 対象者の一人で代理店事業部の吉田和史さん(60)は1988年に入社。銀行窓口での生保販売が解禁されて以降、20年以上にわたって代理店営業を担当してきた。住友生命は障害者雇用を強化しており、数年前から吉田さんは精神障害のある6人の社員と代理店営業の業務管理に取り組んでいる。

 吉田さんの次男(19)もダウン症を抱えており、自身の子育て経験と営業現場での知見を職場で生かしている。吉田さんは「入社時に想定していたよりも、60歳は『まだまだこれから』という気持ち。他の部門も巻き込んで障害者雇用の取り組みを社内で広げていきたい」と意気込んだ。高田幸徳社長は「学び続ける限り何歳でも進んでいくことはできる。年齢に縛られず思い切り活躍してほしい」とエールを送った。【山口智】

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