小笠原諸島・南鳥島(東京都)沖のレアアース(希土類)開発計画が動き出しました。海底からの試掘に成功し、日本政府が2028年度以降とする国産化に向けて大きな一歩を踏み出しています。「資源の武器化」で世界を威圧する中国への対抗軸を築くには、スピードが欠かせません。日本がレアアース大国へ脱皮を遂げる条件を考える連載企画「レアアース 大国への条件」の本編をまとめました。3月22日からは企画の番外編をお届けします。

日経レアアース図鑑 南鳥島沖、海底6000mからお宝


日経電子版は連載企画「レアアース 大国への条件」を始めます。「資源の武器化」で世界を威圧する中国への対抗軸を築けるか。日本がレアアース大国への脱皮を遂げる条件を考えます。連載を始めるにあたり、今、知っておきたいレアアースの基礎知識を図鑑形式でまとめました。…バナーをクリックして記事を読む
①南鳥島沖レアアース、採掘→精製に3400億円 国産化へスピード勝負
東京都心から南東に約1950キロメートル離れた南鳥島の沖合。深さ約6000メートルの海底では、1平方センチあたり600キログラムもの水圧がかかる。過酷な環境から引き揚げられる泥には、中国がほぼ独占する「重希土類」のレアアースが豊富に含まれるとされる。…記事を読む

②安すぎる中国レアアース、脱却コスト誰が?日米欧「協調関税」案も


「『まともなマーケットをつくろう運動』が主要先進国で始まっている」。片山さつき財務相は1月、動画投稿サイトの自身の番組でレアアース(希土類)を巡る情勢をこう表現した。圧倒的な世界シェアを握る中国の安すぎるレアアースへの依存から抜け出すコストをどう分担するか。これが西側諸国の課題だ。…記事を読む

③レアアースのリサイクル、技術あれど回収できず欧州は追跡システム出し


技術力はあるがビジネスにする構想力を欠く。そんな日本が学ぶべきレアアース(希土類)リサイクルの仕組みづくりが欧州で先行する。フランス南西部、スペインとの国境に近い田園地帯に欧州初のリサイクル工場を建設するのは仏カレマグ。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)や岩谷産業も出資した日仏共同プロジェクトだ。…記事を読む

④レアアース新貿易を探る世界、日本は豪産「米国第一」に資源国疑念


「メーカーの生産や商品開発を止めずにすむ」。双日の担当者は胸をなで下ろす。国内企業から感謝の声が届く。2025年10月、レアアース(希土類)の中でも中国以外でほとんど生産されない重希土類を、オーストラリアから調達できたからだ。重希土類は電気自動車(EV)や医療機器などになくてはならない。…記事を読む

⑤中国、「レアアース鋼」で狙う強靱な覇権川下の製品加工まで特許寡占


中国がレアアース(希土類)覇権を確固たるものにする深謀遠慮の策を始動した。「レアアース鋼」の用途を開発する新しいプロジェクトだ。強みの鉱山開発や採掘の川上に加え、レアアースを用いた製品を開発する川下にも支配を広げる。…記事を読む

【レアアース 大国への条件 専門家に聞く】

  • ①南鳥島沖レアアース、経済性議論より技術確立が先 SIP石井正一氏
  • ②レアアースリサイクルはコスト合わず、支援が不可欠 東大・岡部徹教授
  • ③レアアース供給網27年にも脱中国、EV向け磁石で プロテリアル社長
  • ④南鳥島沖レアアース開発、他国に指さされぬ法規制を 神戸大・中田氏
  • ⑤レアアース製錬のコスト、「取り出す元素次第」 東大・高谷准教授
  • ⑥中国レアアース輸出規制は異常事態、関係改善で打開を 専門商社代表

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