宮下酒造の蒸留器では耕作放棄地で育ったトウモロコシをウイスキーにする蒸留作業が進んだ(27日、岡山市)

酒類メーカーの宮下酒造(岡山市)は岡山県瀬戸内市の耕作放棄地で育ったトウモロコシを原料にウイスキーの新商品を製造する。トウモロコシ9000本近くを粉末とし、モルト(大麦麦芽)の麦汁とともに発酵させた。26〜28日に蒸留を終え、ジャパニーズウイスキーを名乗れる3年の貯蔵を経て売り出す。

同社は日本酒から地ビールなどに手を広げ2011年からウイスキーも製造する。これまではモルトウイスキーのみでトウモロコシを使うのは初めて。米国のバーボンもトウモロコシが原料だが、「気候なども異なるのでどんな味や薫りになるかわからず、3年後が楽しみ」(製造責任者)という。

備前刀の里である瀬戸内市の長船(おさふね)地区産のトウモロコシにちなみ商品名は「名刀ウイスキー」を予定する。蒸留後に180リットル入る木だるで寝かせるが、一部が蒸発するため販売数量は未定。トウモロコシは駄菓子店などを手掛ける大町(瀬戸内市)が25年に育て、小学生の就農体験に用いた残りを提供した。

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