南海フェリーは和歌山港と徳島港を約2時間で結ぶ

南海電気鉄道は30日、和歌山港(和歌山市)―徳島港(徳島市)で運航するフェリー事業から2028年3月末をメドに撤退すると発表した。四国・本州間のフェリー需要の落ち込みや新型コロナウイルス流行による収益悪化が響き、22年3月期から債務超過状態が続いていた。

南海電鉄は1935年に旅客船事業を始め、64年からフェリーを運航していた。現在はフェリー2隻を1日8往復運航し、25年3月期は35万7000人が利用した。近年は人口減少や少子高齢化に加えて、四国・本州間の移動需要が神戸淡路鳴門自動車道へ流れたことで利用者が減少していた。運航する100%子会社の南海フェリー(和歌山市)の25年3月期の営業収益(売上高に相当)は21億3000万円、営業損益は900万円の赤字だった。

運航するフェリーのうち、1999年就航の船舶の老朽化が進んでいた。代替船舶の新造には40億円ほどかかると試算され、現状の運航体制の維持が「現在の財務的に非常に厳しい状況」(南海電鉄)と判断した。

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