
オリンパスは1日、中国で消化管向け内視鏡の製造販売の認可を取得したと発表した。中国で生産を予定する製品で当局の認可を得たのは初めて。中国政府による現地生産品の優遇方針に対応する。2025年末にも江蘇省蘇州市の工場で生産を始める。
胃や食道の検査や治療に用いる内視鏡について、中国の国家薬品監督管理局(NMPA)から認可を得た。同じ規格の内視鏡について日本や欧州では20年に発売している。
これまでは同じ用途の製品を日本で生産し、中国に輸出していた。中国政府が国内で生産した製品を優遇する方針を掲げたのを背景に、現地生産へ転換する。オリンパスは世界の内視鏡市場で7割のシェアを持つ。同社の医療分野の連結売上高のうち中国事業は1割を占める。

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