CJ第一製糖のカン・シンホCEO㊧と伊藤忠商事の宮本秀一食料カンパニープレジデント(2日、千葉県木更津市)

伊藤忠商事は2日、韓国の食品大手のCJ第一製糖と業務提携したと発表した。CJ第一製糖は「ビビゴ」ブランドの冷凍ギョーザやキンパ(韓国のり巻き)などを日本で展開しており、韓国ブームを追い風に販売を伸ばしている。伊藤忠は冷凍ギョーザをはじめとするCJ製品への原料供給の検討や日本や韓国などでの販売拡大、商品開発で連携する。

CJは韓国風の冷凍ギョーザや調味料、果実酢「美酢(ミチョ)」などをイオンやドン・キホーテ、アマゾン・ドット・コムなどを通じて日本で販売している。2025年1〜6月の日本における同社のギョーザの売上高は前年同期比28%増と伸長しており、日本を米国に次ぐ海外の主力市場と位置づける。

CJ第一製糖の主力の冷凍ギョーザ

CJ第一製糖は日本法人を通じて千葉県木更津市に冷凍ギョーザ工場を建設し、2日から本格稼働を始めた。日本に自社工場を設けるのは今回が初めてで、投資額は約100億円。千葉県産キャベツなど国産原料の活用も進め、日本市場を開拓する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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