
岡山県内の2JAが2025年産の主食米を集荷する際に生産者に仮払いする「概算金」を一部品種で60キロ当たり3万円と過去最高に引き上げた。コメ不足が続くなかJA以外の流通業者が高値での買い取りに動いており、供給量の確保につなげる。農薬や肥料、燃料などの価格高騰に伴う生産者のコスト上昇にも配慮した。
JA晴れの国岡山(同県倉敷市)とJA岡山(岡山市)が、わせ品種の概算金として1等のコシヒカリで24年産に比べ約5割、9900円の大幅な引き上げを決めた。概算金は他地域でも上昇しているが、3万円は全国でも高水準となる。
JA岡山の担当者は「JA以外の業者との集荷競争が厳しく、対抗する必要がある」と説明する。両JAは他品種も概算金を引き上げたほか、今後収穫が始まる品種も前年を上回る額とする見込み。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。