3日の国債市場で、長期金利の指標である新発10年債(379回債、表面利率1・5%)の利回りが夜間取引で上昇し、一時1・640%を付けた。リーマン・ショック前の2008年7月以来、約17年ぶりの高水準となった。自民党幹部が2日に退任意向を表明。政治情勢の不透明感の高まりから国債が売られ、金利が上がった。
市場では石破茂首相が退陣すれば、財政拡張的な政策を行う政権が誕生し、財政が悪化するとの懸念が広まっている。日銀が早期の追加利上げに踏み切るとの観測も根強く、このところ長期金利の上昇傾向が続いていた。米国の長期金利が上昇傾向にあることも、日本国債の利回りを押し上げた。(共同)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。