
日本電子とX線分析装置のリガク(東京都昭島市)、京都大学は4日、最先端の計測装置を使って結晶構造を調べる新組織を立ち上げると発表した。ナノ(ナノは10億分の1)メートルレベルの結晶構造を調べる。産学連携で、創薬などの生命科学や次世代電池分野の技術革新に取り組む。
京都大学物質―細胞統合システム拠点(アイセムス)が吉田キャンパスにもつ拠点に新組織を設け、2028年3月末まで連携する。日本電子とリガクが共同開発した最新の計測装置を活用し、これまで難しかった微少な結晶構造の解明を目指す。
研究テーマの設定や人材交流などでも協力する。日本電子とリガクは、組織への参加を通じて研究者の需要をくみ取り、次世代装置の開発につなげる。装置は外部企業が研究開発などに使えるようにする。
4日、都内で記者会見を開いた京都大学の湊長博総長は「今回の組織連携が広く我が国の科学技術の国際競争力強化につながるよう尽力する」と述べた。
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