
旭化成ホームズは5日、再生可能エネルギー電力で動くクレーンの実証実験を東京都内の建築現場で始めたと発表した。排ガス量と騒音を低減し、住宅地での使用を想定する。建築現場の脱炭素化を進める。
クレーン製造・販売の古河ユニック(東京・千代田)と軽油と電気の両方で動くクレーンを共同で開発した。古河ユニックによると電力での駆動はエンジン駆動と比べて二酸化炭素(CO2)排出量を約64%削減できる。今回のクレーンは再エネ電力で動くため、通常の電力駆動からさらに削減できるという。
騒音や環境に配慮し、住宅地や都市部など施工条件が厳しい現場での活用を見込む。狭小地での建築でも道路を塞がずにクレーンを展開できるようにコンパクトに設計した。
旭化成ホームズは24年8月から自社が建設した物件の居住者から買い取った再エネを活用し、全ての新築施工現場に再エネ電力を供給している。重機の電動化も検証するなど建築現場での環境負荷低減を推進している。

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