観光客に人気のベイエリアで今も現役の「函館どつく赤レンガ倉庫」(5日、北海道函館市)

造船会社の函館どつく(北海道函館市)は船舶を修繕する際に乗組員が宿泊する「ドックハウス」を建設する。自社の赤レンガ倉庫(全長約100メートル)を半分解体し、5階建ての宿泊棟を整備する。倉庫は1901年(明治34年)に造られた歴史的な建築物であるため、市民からは解体を惜しむ声も出ている。

倉庫の解体工事は10月に始まる予定。290人が宿泊できる「ドックハウス・アネックスⅢ」(仮)は11月に着工、2027年度中の完成を目指す。投資額は非公表。

函館市の赤レンガ倉庫近くで有志が始めた写真展(函館市のTSU@THE TABLE GALLERY)

資材保管庫として利用している赤レンガ倉庫は市電「函館どつく前」駅に近く、外からも見学できる。地元の大学教授ら有志が解体を惜しみ、写真家に依頼した「函館どつくレンガ倉庫写真展by小池貴之」を倉庫近くのギャラリーで15日まで開催している。

函館の観光名所「金森赤レンガ倉庫」は1909年完成で、函館どつくはそれより歴史が古い。横浜の赤レンガ倉庫は近代化産業遺産に指定されるなど、保存・活用されているが、函館どつくでは「半分は残して今後も倉庫として使う」としている。

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