
スズキは5日、同日までに電動アシスト歩行器の開発・製造を手掛けるRT.ワークス(大阪市)の全株式を取得し、完全子会社化したと発表した。取得費用は非公表。スズキは電動車いす「セニアカー」など電動モビリティー事業を手掛けており、連携を通じて製品ラインアップの強化や販売網の拡大につなげる。
RT.ワークスは2014年に船井電機の生活支援ロボット事業を継承する形で設立した。ロボット技術を活用した電動アシスト歩行器が主力製品で、人手で運ぶ負荷を軽減する電動アシスト台車なども手掛ける。
両社はスズキが開発中の小型電動モビリティー「KUPO(クーポ)」で既に協業している。クーポはセニアカーと電動アシスト歩行器を融合したようなモビリティー。足腰が弱い高齢者らがカート代わりに押して歩くことができ、座り乗りでより遠くへ移動することもできる。
【関連記事】
- ・スズキ、開発中の電動モビリティー体験 浜松のイオンで
- ・スズキ、創業精神再び 米国で得た「デザイン思考」力に
- ・スズキ流1人乗り電動車、免許不要で車道も 新市場創出

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。