牛丼チェーン「すき家」などを運営するゼンショーホールディングス(HD)は5日、同社初の劣後債(劣後特約付社債)200億円の発行条件が決まったと発表した。調達した資金は国内外での新規出店や既存店の改装のほか、工場の新規開設費用などに充てる。

払込期日は9月11日で、当初5年間の利率は2.933%。償還期限は60年9月だが5年経過後に期限前償還ができる。日本格付研究所から「トリプルB」の格付けを取得した。劣後債は資本と負債の中間的な性質があり、一定程度を格付け機関から資本性として認められる。

ゼンショーHDは8月には社債型種類株式を500億円発行すると発表している。議決権と普通株式への転換権がなく、会計上は全てが自己資本として認定されるのが特徴。財務の健全性に配慮しつつ成長投資に向けた資金を調達する。

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