サプリメントをめぐる警察の捜査をきっかけにサントリーホールディングスの会長を辞任した新浪剛史氏は、経済同友会の代表幹事を務めていて、今後については「同友会の判断に委ねたい」として、トップとしての活動を自粛しています。

これを受けて、経済同友会は新浪氏の処遇を協議する「会員倫理審査会」の立ち上げを急いでいます。

審査会は複数の理事と監査役1人、そしてガバナンスのあり方に詳しい外部の専門家などで構成され、処分が必要かどうかについて理事会に勧告します。

処分は「戒告」から最も重い「除名」までの5段階があり、理事会は勧告を踏まえ、必要な場合は代表幹事の解任を決議することができるということです。

この問題をめぐって財界関係者からは「新浪氏は疑いを持たれる行為自体を避けるべきだった」とか、「経済同友会のガバナンスが問われており、スピード感を持って対応すべきだ」といった声が上がっています。

経済同友会は今月中をめどに結論を出したいとしていて、審査会の立ち上げを速やかな判断につなげられるかが焦点です。

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