東宝は9日、2025年にグループで配給した映画の国内興行収入が1129億円になり、年間の最高を記録したと発表した。1〜8月段階で、通年で過去最高だった23年(1055億円)や24年(1005億円)の実績を上回った。実写邦画として国内歴代2位の「国宝」など、3作品が興収100億円を超えるヒットになった。
8月31日時点で興収100億円を超えたのは、アニメ映画の「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」(7月公開、299億円)や「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」(4月公開、146億円)、実写邦画の「国宝」(6月公開、124億円)の3作品。他にも「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」が45億円を超した。
ヒットは邦画だけにとどまらない。洋画を配給する子会社の東宝東和、東和ピクチャーズでも、「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」が52億円を記録。「ジュラシック・ワールド/復活の大地」も43億円になった。
「TOHOシネマズ」など傘下の映画館では8月の興収が前年同月比48%増の105億円に達した。「天気の子」や「トイ・ストーリー4」などを上映していた19年8月(101億円)を上回り、単月として過去最高だった。

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