17日に発売する漫画家の荒木氏とのコラボ缶(9日、東京都渋谷区)

サッポロビールは9日、主力の高価格帯ブランド「エビス」をリニューアルしたと発表した。麦芽の配合を調整し、ふくよかな余韻を楽しめる味わいとした。同ブランドから数量限定品も11月に発売する。2026年に酒税改正を控え、ブランドを強化する。

9月の製造分から順次切り替える。リニューアルは2024年4月以来。コンビニエンスストアでの想定価格はこれまでと同様に350ミリリットル缶で280円前後とした。

リニューアルしたサッポロビールの「エビス」(9日、東京都渋谷区)

25年9月17日には漫画家の荒木飛呂彦氏とコラボした第2弾商品も数量限定で売り出す。荒木氏による描き下ろし美人画を描いたデザイン缶にする。11月には4種の異なる焙煎(ばいせん)方法で仕上げた麦芽をブレンドした「エビス クリエイティブブリュー JAZZY(ジャジー)」も投入する。

サッポロによると、国内プレミアムビール(高価格帯)市場の1〜7月販売金額は前年同期比17%減だったものの、エビスは逆に3%増やした。マーケティング本部の下和田勇氏は「価値のあるものにお金を使う『メリハリ消費』の傾向が強まるなか、品質向上や体験などでブランドのアプローチが重要だ」と述べた。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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