コシダカHDは「JOYSOUND」の約70店を傘下に収める(前橋市のまねきねこ店舗)

「カラオケまねきねこ」のコシダカホールディングス(HD)が国内の本業拡充へ布石を打つ。12日、カラオケ機器「JOYSOUND」を手掛けるエクシング(名古屋市)から子会社のスタンダード(東京・港)が手がける店舗事業を35億円で買収すると発表。11月1日付で70店強が加わる。2027年8月期に売上高1000億円、営業利益150億円以上を目指す中期目標の達成へアクセルを踏む。

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コシダカの24年8月期の売上高は632億円、営業利益は101億円。8月末の国内店舗数は703店だった。新型コロナウイルス禍でも積極出店を続けた一方、路面店などでは老朽化も目立つ。エクシングが本社を置く名古屋圏では出店余地があるとみて調整を進めていた。

コシダカはデジタル化も進めている。カラオケルームに専用機器「E-bo」の配備を進めており、室内でスマホ画面をモニターに映し出したり、録音・録画したりできるようにして「プライベート・エンターテインメント・ルーム(PER)」への進化を狙っている。

「JOYSOUND」の店舗も多機能化には積極的だ。「買収した店舗の屋号は変えない。それぞれの強みを生かしながら成長を模索する」(コシダカのIR担当者)という。コシダカは東南アジアや米国など海外進出を進める一方で、収益の柱である国内を固めて中期目標達成を目指す。

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