NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は17日、2025年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比7%増の340億円になる見込みだと発表した。26%増の400億円を見込んでいた従来予想を60億円引き下げた。子会社の日本通運で希望退職者を募集したことで加算退職金など約90億円の損失が生じたため。

営業利益は24%増の610億円と、従来予想を90億円引き下げた。日本通運で8月、55歳以上の役職者と役職定年を迎えた事務系の社員約3000人を対象に希望退職者を300人程度募っていた。募集を上回る480人が対象となった。再就職の相談に応じセカンドキャリアを支援する。退職日は9月30日。
退職者には定年扱いの退職金に加え、退職加算金を支給する。組織の年齢構成を整えることで、持続的な成長に向けた組織体制を構築する。
NXHDは28年12月期までの経営計画で、投資家が注目する指標である自己資本利益率(ROE)を10%以上に高める目標を掲げる。ただ、ROEは今期予想で4.8%(前期は3.8%)にとどまる。
希望退職などの構造改革によって売上高販管費率の改善などにつなげる。販管費率は28年12月期までに5%程度と、24年12月期比で1ポイント程度改善させる目標だ。
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