ユニークですが、夢のある挑戦です。
4本の手足を使って進む「四足」での100mで世界一を狙う米子市の米江龍星さん、先ほど、ギネス世界記録達成をかけた記録会に臨みました。
果たして、その結果は!
記録会が行われた米子市から中継です。

福島睦アナウンサー:
米子市のどらドラパーク陸上競技場です。
今から1時間ほど前、ギネス世界記録への挑戦が行われました。

ギネス世界記録への挑戦を前に意気込みを示したのは米子市の米江龍星さん、22歳です。
4本の手足を使って走る「四足走行」で世界一を狙っています。

米江龍星さん(2024年1月)
「(サルは)もう憧れ、師匠のような存在」
「うわあ、ああいうこともしてみたいな…」

米江さんが「四足」での歩行に興味を持ったのは中学生のころ。
高校時代は陸上部に所属、8種競技に取り組みながら、独学で「四足」による走りを研究。以来8年間、「世界一」を目指してきました。

競技人口は、世界で200人から300人ほど、これまでの世界記録は100m、3年前にアメリカの男性が出した15秒66。

米江さんは8月、練習で非公認ながらこれを上回る15秒53をマーク。
世界の壁を破る自信を深め、9月24日の記録会に臨みました。
「世紀の瞬間」を見届けようと米子市の伊木市長も、米江さんの一挙手一投足を見守ります。
米江さんが自分のタイミングでスタートします。

福島睦アナウンサー:
米江さんは話しました。
「二足」がウサイン・ボルトなら、「四足は米江」と言われたい。人類の歴史を変える挑戦がいよいよ始まります。
スタートしました。
鍛え上げた手足をフル回転。米江がトップスピードに乗る。
しなやかに駆け抜けるその姿はまさに野生動物。
さあ、米江龍星、ラストスパート。
米子市の希望を背負って、人類の希望を背負って、まもなくゴール!
今ゴールしました!
最も早い100m四足歩行は14秒4、米江龍星さん、世界記録を更新しました。

福島睦アナウンサー:
前人未踏の14秒台!見事、ギネス世界記録を更新しました米江龍星さん、競技場に残っていただきました。
歓喜の雄たけびとともに、こちらに来ていただきました。
米江さん、ありがとうございます。

米江龍星さん
おお!おお! うー

福島睦アナウンサー:
この超跳躍力、まさに野生動物そのものです。皆さん本当にありがとうございます。
今の気持ち聞かせてください。世界記録出ちゃいましたね。

米江龍星さん:
はい。

福島睦アナウンサー:
自分でもびっくりですか?

米江龍星さん:
いや、もうびっくりですね。もう、はい。みんな応援してくれていたんで、もう応援がすごい力になりましたね。

福島睦アナウンサー:
米江さん、中学時代から8年間競技を続けてきて、きょう、その努力が身を結びました。これまで続けてこられたモチベーションというのはどんなことだったんですか?

米江龍星さん:
そっすね。「二足はボルト、四速は米江龍星だと。そうやって言われたいと思って、ずっと続けてきたんで、もう、きょう、こうやって世界記録出せてすごいうれしいです。

福島睦アナウンサー:
まだ気が早いかもしれませんが、今後の目標についても聞かせてください。

米江龍星さん:
いや、もう、でも、きょうは人類で1番になったのにまだ過ぎないんで、もう次はサルにも勝てるように、もう常に上を目指すっていう、そういうとこですね。

福島睦アナウンサー:
見事、きょうを持って人類最速の四足歩行ランナーになりました。
米江龍星さん、本当におめでとうございました。

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