
【クアラルンプール=今尾龍仁】マレーシアを訪問中の高市早苗首相は26日、フィリピンのマルコス大統領とおよそ20分間会談した。両首脳は自衛隊とフィリピン軍が燃料や弾薬、食料などを融通し合う物品役務相互提供協定(ACSA)で実質合意したことを歓迎した。安全保障、経済の両分野での協力深化を確かめた。
首相は「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の実現に向け戦略的パートナーであるフィリピンとの関係を一層強化していきたい」と伝えた。経済分野ではインフラの強靱(きょうじん)化の推進を支援したい意向を表明した。
首相にとって海外首脳と対面で会談するのは今回が初めて。
2026年はフィリピンが東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国を務める。日本との国交正常化から70年目の節目にもあたる。マルコス氏は会談冒頭で、首相にフィリピン訪問を呼びかけた。
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