トランプアメリカ大統領の核実験開始を指示する発言から一夜明け、日本の有識者などが31日朝、緊急の記者会見を開き、危機感をあらわにしました。
 
トランプ大統領は30日、米中首脳会談を前に「核実験の開始を国防総省に指示した」とSNS上で発言しました。
 
これについて日本政府は、「コメントは差し控える」としています。
 
一夜明け、31日午前に日本の有識者などがオンラインで緊急の記者会見を開きました。
 
指摘したのは、核爆発を伴う実験はCTBT=包括的核実験禁止条約で禁止されていることや、核実験が次世代の核兵器の開発や核軍拡につながる恐れです。
ICAN 川崎哲 国際運営委員
「核実験や核兵器の開発を許さない国際規範を根底から揺るがす。仮に実験が行われなくても重大な挑戦である」
長崎大学核兵器廃絶研究センター 鈴木達治郎 前センター長
「すでにアメリカは世界でも最多1030回の核実験をしていて、データは十分にあるので科学者の間では核実験の必要性はないと明言している」「もし、アメリカがやってしまうと一番データをもっているアメリカがやるわけだから、ロシア、中国、インド、パキスタンがすぐやる理由が見つかってしまう」
 
広島では1日から核兵器廃絶を目指し、世界の科学者などが参加するパグウォッシュ会議が開かれます。
 
トランプ大統領の発言についても言及があるとみられます。
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