
【サンパウロ=時事】中米ホンジュラス大統領選挙は7日、先月30日の選挙当日に実施が見送られた一部地域で投票が行われた。選挙から1週間後も開票は終わらず、結果判明が遅れている。
7日にやり直し投票が実施されたのは、南部サンアントニオデフロレス。30日は不正行為に絡んで投票所を開設できなかった。4000人を超える有権者の動向に注目が集まる中、米州機構(OAS)はX(旧ツイッター)に投票所の様子を捉えた写真を掲載し、「選挙監視を続けている」と投稿した。
選管当局によると、開票率88%で右派野党・国民党のナスリ・アスフラ前テグシガルパ市長(67)が得票率40.19%で首位。39.49%の中道右派野党・自由党のサルバドル・ナスララ前副大統領(72)が小差で追っている。左派与党・リブレ党のリキシ・モンカダ前国防相(60)は19%台にとどまり、政権交代が確実な情勢。
7日の投票分以外にも、中央の集計センターに届いていない票が残っている。全体の1割を超える投票に疑義が生じており、今後点検が行われる。当選者が決まるまでには時間がかりそうだ。
選挙はトランプ米大統領がアスフラ氏への支持を表明。上位2候補が台湾との外交関係の復活を掲げており、大きな関心を呼んだ。
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