
【ニューヨーク=吉田圭織】米S&Pグローバルが16日発表した12月の米国購買担当者景気指数(PMI、速報値)は製造業が51.8となり、7月以来、5カ月ぶりの低水準となった。好不況の境目とされる50を上回ったものの、新規受注の減速が響いた。
調査期間は12月4〜15日。前月の確報値から0.4ポイント低下した。S&Pグローバルのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「製造業の会社は生産量の増加を報告し続けているが、水準は持続不可能であることが読み取れる。新年に需要が回復しない限り、生産調整が必要となる」と指摘した。
総合指数は53.0と前月比1.2ポイント低下し、6カ月ぶりの低水準となった。ウィリアムソン氏は「今回のデータは最近の経済成長の勢いが失速しつつあることを示唆している。2026年に向けて経済活動はさらに軟化する可能性がある」との見方を示した。

サービス業は52.9と前月比1.2ポイント低下した。ウィリアムソン氏は「サービス事業者は23年以来最も低い売上高成長率を記録した」とコメントした。
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